広島大学大学院 医系科学研究科 循環器内科学

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板倉希帆(平成20年卒)広島市立安佐市民病院

後期研修期間:平成22年4月~平成25年3月 広島市立安佐市民病院
板倉希帆

広島市立安佐市民病院は広島市の北側に位置し、広島中心部から54号線を北上した可部という街にあります。広島県北の基幹病院であり、交通事情により島根県山間部から救急患者を受け入れることもあります。

循環器内科では虚血性心疾患や心不全をはじめとして、不整脈や肺塞栓症、大動脈疾患など診療する疾患は多岐にわたります。急性心筋梗塞の患者数は年間約100名程度です。

当時は、後期研修医3名、上級医5名での診療体制であり、右も左も分からない状態から様々な事を指導していただき、循環器内科医師として働く上での基礎をつくることができたと感じています。

安佐市民病院循環器内科の特徴としては、毎日午前中に後期研修医全員が心臓超音波検査を受け持つこと、心臓血管外科との連携が密であること、心不全リハビリや多職種カンファレンスが盛んであることなどが挙げられると思います。特に地域柄、高齢者の割合が多いため、多職種で挑む心不全患者治療は非常に有意義であり、学ぶ事が多かったと今になって感じます。

<一方で救急患者の多い病院なので、超急性期の初期対応、入院中の管理はもちろん、気になる症例であれば週1回割り当てられた外来で慢性期まで一貫して関わることができます。また、一症例を深く掘り下げたり、自らデータを収集解析して、様々な学会で発表する機会もあり、大変充実した研修生活を経験させていただきました。