広島大学大学院 医系科学研究科 循環器内科学

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構造的心疾患

  • 心臓弁膜症など、器質的な心疾患を総称して『構造的心疾患』といいます。近年、構造的心疾患に対するカテーテル治療が急速に普及しています。
  • 代表的なカテーテル治療として、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術 (TAVI / TAVR)があります。この治療法は開胸手術が困難な重症大動脈弁狭窄症に対し、カテーテルを用いて人工弁を留置する方法です。症例数は年々増加し、当院ではこれまで180例に施行し、全例で成功しています。
  • また大動脈弁狭窄症のみならず、僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療(経皮的僧帽弁接合不全修復術: MitraClip®)も2019年6月から当院で施行可能で、広島県で唯一の認定施設になります。薬物治療では症状の軽減が難しく、開胸手術が困難と思われる患者さんが適応になるカテーテル治療です。こちらについてもTAVI同様良好な成績を収めています。
  • 心房細動に対する経カテーテル左心耳閉鎖(LAA closure, WATCHMAN®)治療も広島県で唯一可能な施設です。
  • 構造的心疾患の患者さんが当院を受診された日から、広島大学病院心不全センター(中野センター長)が包括的治療を開始します。ハイレベルな画像診断をもとに、「SHDカンファレンス」で治療のタイミングを見極め、低侵襲で最大の効果を得る治療方針を目指しています。患者さんや家族に十分な情報を提供し、自分たちの家族にも薦められる治療が当院では可能です。

広島大学ハートチーム

TAVIを施行するにあたり、ハートチームを結成しました。当院の心臓血管外科、循環器内科、麻酔科、手術室看護師、臨床工学技士、放射線技師、理学療法士を含め総勢40名前後で治療を行っております。患者さん個々で状態が全く違いますので、それぞれの患者さんにとって最善の治療法を模索するべく、毎週ハートチームで話し合いの場を設けています。
ハートチーム

医師紹介
nakano.jpg 中野由紀子
循環器内科 教授
プロフィール詳細(研究者総覧)
左心耳閉鎖デバイス (WATCHMAN®) implanter
外来日:火曜、水曜
高橋信也 高橋信也
外科学 (心臓血管外科) 教授
プロフィール詳細(広島大学外科学)
TAVR指導医 (CoreValveシリーズ)
宇都宮裕人 宇都宮裕人
循環器内科 助教
プロフィール詳細(研究者総覧)
SHD心エコー医
日本超音波医学会超音波専門医・指導医
外来日:月曜午後、金曜
池永寛樹 池永寛樹
循環器内科 助教
プロフィール詳細(研究者総覧)
MitraClip® implanter
TAVR実施医 (SAPIENシリーズ)
外来日:月曜